

松島克守教授最終講義
松島克守教授の最終講義が2009年3月18日に行われました。講義の様子はこちらでご覧になれます。
講義資料はこちらからダウンロードできます(6MB)。
配布パンフレットはこちらからダウンロードできます(5MB)。
俯瞰工学とは、工学を社会・経済・文化・国際等の周辺部と合わせて俯瞰し、工学の大局的最適化のための、方向や形を追求する学問です。当部門は、テクノロジーを踏まえた経営学の確立を目指しています。強い自立心とプロフェショナル意識を持った個人を育成することを念頭に置いているため、研究は、学生も参画するプロジェクト形式で行われています。
工学技術は産業や社会の発展に直接寄与してきたが、技術体系が複雑化する中で、技術のブラックボックス化が起きつつある。また、物質的な豊かさだけではなくなってきた現在、今後の技術の在り方が再認識される必要がある。この状況を踏まえ、技術に対する社会の価値観、安全観、倫理観、感受性や行動原理等への影響を深く研究することが不可欠である。具体的には、工学教育論、科学技術倫理論、科学技術管理論、科学技術史・文化論、技術革新論、未来工学論そして科学技術政策論などの研究が新たな課題となっている。このため、俯瞰工学部門では、工学を外から見ること、つまり文化や倫理、法、歴史といった技術以外の視点から科学技術を見る研究を行う。研究は、学生も参画するプロジェクト形式で行われている。当部門は、技術を踏まえた経営学(Management OnTechnology,MOT)を実践する場であり、MOTを志向する学生が結集する場でもある。そのため、強い自立心とプロフェショナルの自覚を確立するための教育を意識している。
008年4月、東京大学総合研究機構内に、イノベーション政策研究センターが設立されました。
我が国の社会生活や産業にとって、環境・エネルギー、BRICs諸国の台頭、南北問題等に見られるように地球的な視点と科学技術に基づく国家戦略がますます重要になってきた。本研究センターでは、科学技術政策および産業政策の策定と評価を学術的に研究することを目的とし、さらに具体的な政策提案を行い、政府関係機関および国際機関と積極的に議論場を積み重ねその妥当性を検証する。科学としての政策立案および評価には情報収集・分析・編集に関する情報技術の開発が必須である。したがって本研究センターではこれに関連する情報科学の研究を推進するとともに、これを応用した、イノベーション昂進のモデルと推進政策の研究、地域経済振興のクラスター形成のモデルと推進政策の研究、中所企業・ベンチャー企業の成長のモデルと支援の政策研究を行う。それぞれの研究テーマは、該当する専門知識を持つ複数教員および専門研究員、ポストドクタ、また学生からなるグループ研究として推進し、地球規模の経済ダイナミックスをにらんで本学と国際機関および企業の連携で行うものである。また、中国、韓国、ASEAN等の有力大学と連携を強化し、アジア共通のイノベーションモデルと推進政策の提言を行う。本研究センターの活動により、環境・エネルギーおよびイノベーションに関し、我が国主導の国際協調の政策提案が具体的に推進され、工学系研究科において科学技術・産業政策を横断的に共有することが期待できる。
